当院の診療設備

眼科診療に最新の検査機器、治療機器が必要なことは言うまでもありません。当院は開院時より最新の機器を備えることに努めてきました。

当院の主な眼科診療機器について下記に示しました。

光干渉断層計 Optical Coherence Tomography (OCT)

光干渉断層計(Optical Coherence Tomography:OCT)は、近年開発された眼科診断機器でありますが、眼科診療を変えたと言われる程、画期的な装置です。

OCTは、眼底に弱い近赤外線を当て、反射してきた波を解析して、網膜の組織、病変の形態を立体的に描き出す装置であり、加齢黄斑変性症、黄斑浮腫、黄斑円孔などの網膜疾患、緑内障における視神経乳頭周囲の視神経線維層の状態、黄斑部を中心とした神経線維の分布を3次元的な画像として表示します。

当院では県下の眼科診療所では非常に早く、2008年よりCarl Zeiss社OCT3000を使用しておりしたが、2012年より、さらに新世代で解析能力の高いTopcon社の 3D OCT-2000 FAを導入いたしました。

白内障手術装置

当院では、今まで多くの患者様に日帰り白内障手術をさせて頂きましたが、手術に用いる装置は重要であると考えております。

最新の機器への買い換えを行っており、現在、使用している白内障手術装置は、米国アルコン社のインフィニティビジョンシステムです。

本機は、国際的な標準機であり、米国をはじめ世界中の眼科クリニックで多く採用されており、信頼性が高く、安全で、操作し易いように設計されております。

 

光学式眼軸長測定装置 (IOLマスター)

白内障手術の時に眼内に入れる人工レンズの度数を決定するためには、眼球の前後の長さ(眼軸長)と眼の表面の曲がりの程度(角膜曲率半径)の実測値が必要です。

従来より眼軸長は超音波装置により測定されていましたが、レーザー光線を用いる光学式眼軸長測定装置が開発されたことにより、より正確な眼軸長の測定が可能となりました。従いまして、最新の白内障手術を行うためには、この装置はなくてはならない検査装置と言えます。

当院では、県下の眼科診療所の中では非常に早く、2002年よりCarl Zeiss社のIOLマスターを使用しております。

 

治療用レーザー装置

眼科疾患には、糖尿病網膜症をはじめとする眼底出血を引き起こす種々の網膜疾患、さらに緑内障、後発白内障など、レーザー治療が必要な疾患があります。

当院の治療用レーザー装置はCarl Zeiss社のビズラス532コンビレーザーシステムです。

この装置では、進行した増殖性糖尿病網膜症の治療である汎網膜光凝固療法および網膜裂孔から網膜剥離への進行を防ぐ網膜光凝固療法を行うことができます。

さらに、白内障手術後数年で発症する可能性がある後発白内障を治療するための、ヤグレーザーによる後発白内障手術をすることができます。

自動視野計

視野とは見える範囲のことです。緑内障をはじめとする視神経疾患、網膜剥離、眼底出血などの網膜疾患など、視野に異常を来す多くの病気があります。現在では、コンピューターにより制御された自動視野計により視野異常を判定します。

当院では、国際的な標準機器であるCarl Zeiss社のハンフリーフィールドアナライザーIIを使用しております。

検査時間は、通常片眼で10分前後です。疲れやすい方には5分ほどで終了するプログラムがあります。

手術用顕微鏡

眼科手術ならびに眼科処置に、手術用顕微鏡は不可欠でありますが、当院では、白内障手術などに用いる手術室用顕微鏡と外来処置用顕微鏡を備えております。

超音波診断装置

眼科診療において、超音波検査は診断的に有用であり、二つの方法があります。

一つは、Aモード法と呼ばれる方法で、従来より白内障手術の術前検査として眼軸の長さを測定するために用いられてきたものです。しかし、当院ではより精度の高い眼軸の長さの測定が可能な光学式眼軸長測定装置 (IOLマスター)を採用しており、超音波検査法は白内障が非常に進行してIOLマスターで測定不能の場合に使用します。

もう一つは、Bモード法と呼ばれる方法で、非常に進行した白内障とか眼内の出血により眼の中が通常の診察だけでは観察できない時に、眼内の形態を観察するというもので、網膜剥離、硝子体混濁、ぶどう膜炎、眼内腫瘍などの診断に有用であります。

 

眼圧計

眼は眼球と言われるようにボールの形をしているため、ボールのように硬さの程度があります。眼圧とはこの眼球の硬さのことです。眼球が硬いことを眼圧が高いといい、軟らかいことを眼圧が低いと言います。

眼圧が高くなることは、緑内障を進行させる重要な危険因子でありますので、眼圧測定は欠くことができない検査です。

主として二つの眼圧測定法があります。一つは非接触眼圧測定と言われ、眼球に触れることなく、眼に空気を吹き付けることにより測定する方法で、一般的にスクリーニングとして用います。

もう一つは、圧平式眼圧測定と呼ばれ、細隙灯顕微鏡に装着した機器を用い、点眼麻酔と角膜染色を行った後に、眼球に直接触ることにより測定するものです。緑内障の診断と経過観察には、この方法がスタンダードであります。

スペキュラーマイクロスコープ

スペキュラーマイクロスコープは、前眼部の透光体組織が観察でき、高倍率に表示することができるため、主として角膜内皮細胞の評価に用いられています。

すなわち、角膜内皮疾患の診断、内眼手術やレーザー治療の前後の角膜内皮細胞の計測にはなくてはならない装置であると言えます。

 

レーザーフレアーセルメーター

ぶどう膜炎と呼ばれる疾患になったり、白内障手術のような眼科手術の後には、眼の中で炎症が起こります。この時、角膜のすぐ後ろの前房と言うところで蛋白量、細胞数が増えます。このことは診察でも分かりますが、レーザーフレアセルメーターを用いると、数値として計測することできます。

すなわち、眼内の炎症を客観的に評価することが可能になります。

その他の検査機器

  • 細隙灯顕微鏡:眼球とその周囲を詳細に観察するために使います。
  • 検眼鏡(直像式、倒像式、双眼式):瞳孔を通して眼底観察のため用います。
  • 視力計:視力を測定します。
  • ケラトレフラクトメーター:近視、遠視、乱視など屈折異常の程度を測定することと角膜曲率半径を計測します。
  • レンズメーター:眼鏡の度数を測定するために用います。
  • 大型弱視鏡:眼位の測定、同時視、融像、立体視の検査など、斜視、弱視の検査に用います。